隣の恋人たちの事情

結婚は正解じゃない。独身も不正解じゃない。

「別居婚って自由?」転勤族の夫と結婚した友人のリアル|教員の彼女が選んだ“義実家との距離感”

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別居婚ってどんな夫婦がするの?

この間、地元の駅ビルでふらふら買い物してたら偶然、高校の同級生の美咲にばったり会った。

 

私たちはインスタでゆるく繋がってるけど、リアルで会うのは美咲が結婚してから初めてだった。

「久しぶり!結婚生活どう?」久々の再会に盛り上がった私たちはそのテンションのまま近くのスタバに入った。

 

注文したのは、夏らしいけど、糖分と脂質の暴力みたいなマンゴーフラペチーノ。美咲は一切躊躇せず、それを嬉々として吸い込んでいた。

 

そのとき、彼女がふいに口にした言葉に、私はフラペチーノより冷たい衝撃を受けた。

「実はね、別居婚してるんだ」

 

…え?別居婚

SNSで時々見かけるあの「都会的で自由な夫婦像」が、同級生の口から飛び出すなんて思わなかった。

こんな、しがない地方都市にも令和の風が?

 

リアルな別居婚生活

美咲のインスタは、夫とのデート写真や記念日ディナーがずらり。

「#旦那大好き」「#夫婦時間」なんてハッシュタグつけて、“理想の夫婦”っぽくやってたのに、別居してたなんて聞いてない。

 

でも、ふと合点がいった。

なるほど、別居婚だからこそ、夫婦関係が新鮮に保たれていたのか。

合わない価値観にお互いがすり減る前に、最初から生活を分けてしまえばいい。ちょっと冷蔵庫の残り物みたいな発想だけど、理にかなってる。

 

別居婚ってとにかく楽。干渉ゼロ。好きな時間に寝て、好きな時間に食べて、誰にも怒られない。独身の時と同じ、自由。」

 

「いいね。大人の関係って感じ。愛があるからできるのね」

 

でも美咲は苦笑いを浮かべながら、話し始めた。

「愛があって別居してるわけじゃないのよ」と。

 

 

別居婚のきっかけは“義実家との距離感”

美咲は地元で教員をやってる。

教員だから異動範囲は県内。

美咲の旦那さんは転勤族で、転勤先は日本全国どこへでも。今ももちろん県外勤務。

 

2人の出会いは大学時代、一緒のバイト先で働いていた。当時はなんとも思ってなかった2人が時を経てまた出会い、意気投合して結婚することになったらしい。

 

すでにお互い就職していたから遠距離恋愛の後結婚。

教員をやめて、旦那さんの転勤についていく選択肢もあったけど、美咲はそれをしなかった。

 

結婚直前、運の悪いことに旦那の転勤先は義実家の近くだった。

「家族ぐるみで付き合おう、毎週顔を出してほしい。いっそこのまま同居したらどうか」そんなことを言い出した義母はまさに令和にしぶとく息づく昭和型モンスター。

 

強烈な圧力に疲れた美咲は、教員という仕事を盾に地元に残った。精神的に楽な距離を選んだのだ。

 

私は別居婚って、“お互いの自由を尊重するスタイリッシュな選択”だと思っていた。

でも実際はそれだけじゃない。

「一緒に暮らすことでぶつかる問題を避けるための苦肉の策」でもあったのだ。

 

 

別居婚のメリットと寂しさ

「最初は寝るまでビデオ通話とかしてたけど、慣れたらそれもなくなった。今は週末会える距離にいるけど行き来が結構疲れるしだるい。だんだん生活リズムも合わなくなってきた感じ」

 

堰を切ったように溢れる愚痴を聞きながら、正直、一瞬だけ「別居婚なら私も結婚できるかも」と思った。

 

家事も育児も気にせず、自堕落なライフスタイルを維持したまま既婚者の称号を手に入れる。それって最高にコスパ良いじゃん。

 

でも、美咲はこう続けた。

「会いたい時に会えないのは、結構寂しいよ」

 

誕生日も記念日も、タイミング次第では一緒に過ごせない。

 

「友達には結婚してることを説明するけど、“それって本当に夫婦なの?”って顔をされることもある。」

と笑いながらも、少し目が泳いでいた。

 

「キャリアは守った…でも、これでよかったんだっけ?って思う時もあるかな…」

その言葉だけ、彼女は妙に他人事みたいに言った。

 

 

「変なこと聞いてもいい?…1人で過ごす時間が長いと他の人に目移りしない?」

 

美咲は顔をあげて短い沈黙の後答えた

 

「そうだね…正直言って浮気のリスクは上がると思う。けど信頼してるから。少なくとも私は。」

 

 

幸せそうなインスタの裏側には、愛だの信頼だのだけでは埋まらない、名もなき孤独が詰まってた。

 

 

結婚のかたちは一つじゃない

自宅へ戻り夜風に吹かれながら考えた。

自由って、思ったより覚悟と体力がいる。

一緒に暮らさないことで守れるものもあるけど、失うものも大きい。

 

結婚=一緒に住むって常識がなくなった現代。

それだけじゃない、新しい価値観や考え方が次々と生まれ、もてはやされ、そしてそれが正義のように扱われる今日この頃。

 

でも、個々の中に根付いた「常識」って、そんなに簡単に変えられるものなんだろうか?

iPhoneのOSみたいに私たちの頭の中も簡単にアップデートできる?

 

やっぱり私は、毎日『おかえり』って言い合える結婚を夢見てる。

でも、その夢が叶ったら叶ったで、今度は「別居婚って楽しそう」なんて言い出すのかもしれない。

つくづく、女ってワガママで矛盾してる。私も含めて、ね。


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